こんにちは!SUIMASです!
年が明け2022年となりましたが、2022年1月からセルフメディケーション税制がより利用しやすくなっていることをご存知ですか?
まずは簡単にセルフメディケーション税制を復習してみよう!
【セルフメディケーション税制とは?】
健康の保持増進・疾病予防の取り組み(※1)を行なっている方で、市販薬(※2)を一定額以上購入した際、確定申告により所得税控除を受けることができる制度です(最大88000円分)
※1:健康審査、予防接種、定期健康診断、特定健康診査、がん検診のいずれか行なった人
※2:対象成分を含有する医薬品
制度概要:厚生労働省 セルフメディケーション税制について
セルフメディケーション税制対象医薬品のパッケージはひと目で対象と分かるようにマークがついています!
このセルフメディケーション税制が2022年1月から改正になった点は以下の2点です。
- 適用期間の延長
- 税制対象医薬品の範囲見直し
今回は2021年12までと2022年1月からのセルフメディケーション税制がどう変わって・利用する私たちにどう影響していくのか解説していきます!
適用期間の延長
今回の改正で5年間適用期間が延長されたよ!
セルフメディケーション税制は当初2017年1月1日から2021年12月31日までの5年間限定の制度でした。
しかし、今回の税制改正により2022年1月1日から2026年12月31まで適用期間を5年延長することとなりました。
対象医薬品の変更
今回の改正では対象成分の追加と除外があるよ!
品目の追加
2021年12月までの制度では、税制対象医薬品はいわゆる「スイッチOTC薬」に限られていました。
【スイッチOTC薬とは?】
要指導医薬品及び一般用医薬品(第一類から第三類)のうち、医療用医薬品から転用された医薬品
ですが、改正後の2022年1月からは対象品目に国の医療費適正化効果が高い「非スイッチOTC薬」として新たに42種類の成分を含有する品目が追加となりました。
例えば、
バファリンシリーズにはバファリンプレミアムとバファリンAという医薬品があります。
バファリンプレミアムは鎮痛成分「イブプロフェン」を含有していることによりスイッチOTC薬に該当します。
一方、バファリンAには鎮痛成分「アスピリン」と胃を保護する成分「合成ヒドロタルサイト」の2成分が含有されています。
しかし、どちらの有効成分もスイッチOTC薬の定義には合致しないため非スイッチOTC薬となります。
結果、2021年12月までの旧税制ではスイッチOTC医薬品であるバファリンプレミアムのみ対象品目でした。
しかし、2022年1月からの新税制ではバファリンAに含有されている「アスピリン」も対象成分とされています。
新税制ではバファリンプレミアム、バファリンAどちらも対象品目になりました!
対象品目からの除外
非スイッチOTC薬が追加される一方で、対象品目から除外されるスイッチOTC薬もあります。
除外対象となる医薬品は以下の4成分が含有されたスイッチ医薬品です。
- L-アスパラギン酸カルシウム
- フッ化ナトリウム(洗口液に限る)
- メコバラミン
- ユビデカレノン
これら成分を含む医薬品は改正税制での除外品目ですが、ポイントはすぐには除外されないところです!
除外品目は2025年12月までは経過措置期間となり、2026年1月1日から完全に除外されます。
新税制でも2025年12月までは除外品目も対象薬品として申請出来るよ!
まとめ
2022年1月1日からセルフメディケーション税制は以下の点が改正されました。
- 非スイッチOTC薬のうち42種の成分が対象として追加
- スイッチOTC薬のうち4種の成分が対象から除外(2026年1月1日から)
今回追加された成分の中にはアスピリンやアセトアミノフェン、クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、ジヒドロコデイン、メチルエフェドリン、マオウなど比較的使用頻度の高い成分が含まれています。
自宅の常備薬なども対象になるかもしれません!
注意事項としてはセルフメディケーション税制は医療費控除との選択になることです。
実際の控除額の目安に関しては、日本一般用医薬品連合会HPに医療費控除とセルフメディケーション税制の控除額を比較する計算ツールがあります。
医療費控除とどちらを利用するか迷っている方は参考にしてみてください!
コメント