- コストコで販売しているアセトアミノフェン製剤について
- その他のアセトアミノフェン含有医薬品

こんには!コストコ大好き薬剤師ピノスケです!
昨今のコロナ感染の急増加(第7波)やワクチン接種の4回目開始の影響により、医療用医薬品である解熱鎮痛剤のカロナール錠の需要が増加し限定出荷になる旨のニュースが報道されました。

前にも手に入りにくくなった薬だよね?どうしましょう?
コスト子さんと同じようにニュース等を見てどうしよう?と不安に思われる方も多いと思います。
まずは大前提として、カロナールはコロナ関連治療における選択肢に挙がる医薬品ですが、カロナールでしか対応できない訳ではありませんのでご安心ください。

まずは落ち着きましょう!
カロナールには「アセトアミノフェン」という有効成分が含有されていますが、市販されている医薬品にも同じアセトアミノフェンのお薬は存在します!
しかも、我れらがコストコにもアセトアミノフェンのお薬が売っているんです!!
それが「ノーシン アセトアミノフェン錠A」という医薬品

コストコで取り扱いのある解熱鎮痛剤については以前にまとめているのでこちらも参考にしてください↓
実は抗原検査キットも購入できます↓
早速どんな薬か見ていきましょう!
コストコで買えるカロナール代替品:ノーシン アセトアミノフェン錠A
コストコの医薬品コーナーで販売している「ノーシン アセトアミノフェン錠A」は、カロナールと同じく「アセトアミノフェン」を含有した医薬品です!
有効成分は?
アセトアミノフェン 300mg(2錠中)
こちら2錠中にアセトアミノフェン300mg含有しています。
医療用医薬品のカロナール錠にはアセトアミノフェンの含有量(mg)により200、300、500の3種類の規格が存在します。
つまり
ノーシン アセトアミノフェン錠A 2錠 = カロナール300 1錠
ということになります。
ちなみに、カロナール300は紫のラインが入った包装です。

用法・用量は?何歳から使えるの?
- 15歳以上 1回2錠(300mg)
- 7歳以上15歳未満 1回1錠(150mg)
- 7歳未満 使用不可
ノーシン アセトアミノフェン錠Aは7歳以上のお子さんから使用することができるのが特徴です。
1日3回を限度とし、なるべく空腹時をさけて服用してください。服用間隔は4時間以上おいてください。
あくまで出現した症状に対して使用する薬剤ですので、発熱や痛みの予防には使用しないように注意しましょう!
その他アセトアミノフェンを含有する市販薬
コストコで販売しているアセトアミノフェン製剤は「ノーシン アセトアミノフェン錠A」のみですが、市販薬としては他にもアセトアミノフェン含有製剤が存在しています。
いくつか紹介していきます!
タイレノールA
1錠中 アセトアミノフェン300mg
- 15歳以上 1回1錠
- 15歳未満 使用不可
※1日3回まで、服用間隔は4時間以上空ける
こちらの製品は、15歳以上でノーシン アセトアミノフェン錠Aと同じ1回300mgのアセトアミノフェンを摂取することができます。
しかし、注意点として1錠中に300mgを含有しているため細かい調整ができません。
そのため、15歳未満では使用できない点は注意が必要です。
ラックル速溶錠
1錠中 アセトアミノフェン300mg
- 15歳以上 1回1錠
- 15歳未満 使用不可
※1日3回まで、服用間隔は4時間以上空ける
こちらの製品についても、タイレノールAと同じく15歳未満は使用できない点に注意しなければなりません。
また、ラックルは水に触れるとすぐに溶け出す速溶錠なので素早い効果が期待できます。
※旧パッケージには「腰痛・神経痛」と大きく記載されていましたが、コロナ感染拡大後「ワクチンによる〜」という文言に変わりました。製品としては同じものなので、惑わされないように注意です。

小児用バファリンCII
1錠中 アセトアミノフェン 33mg
- 11才以上15才未満 6錠
- 7才以上11才未満 4錠
- 3才以上7才未満 3錠
- 3才未満 使用不可
※1日3回まで、服用間隔は4時間以上空ける
こちらは3才以上のお子さんから使用することができるアセトアミノフェン製剤です。
バファリンCⅡに関しては、水で飲む通常タイプ(フルーツ味)と水無しで服用することができるチュアブルタイプ(オレンジ味)を選ぶことができます!
アセトアミノフェンが品薄になった時の対応は?

使用できる解熱鎮痛剤は他にもあるので安心してください!
今回のカロナール出荷調整に対して、日本薬剤師会からも「解熱鎮痛剤は他にもあり心配する必要はない」とコメントが出ています。
アセトアミノフェン含有製品を購入できない場合においても、ロキソニン(ロキソプロフェン含有)やイブ(イブプロフェン含有)など他の解熱鎮痛剤は流通が安定している製品を使用することができます。
普段お使いの解熱鎮痛薬をお持ちの場合は、焦って新しいものを購入する必要はありませんので使い慣れたもので対応しましょう。
先に紹介したアセトアミノフェン含有医薬品でも使用可能年齢が異なったように、製品毎に用法・用量や注意事項なども変化します。
自身にあった医薬品を選ぶことが難しいと感じた際は、是非薬剤師に相談してください!
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